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by tascatasca
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~キカイダーとギターのジロー~
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人造人間キカイダー」は昭和47年7月から48年5月までテレビで放映された石ノ森作品の実写版。すなわち特撮ヒーローだ。
小さかったからストーリーなんてまるで覚えていないが、当時の僕は、兎に角、主人公のジローに魅了されていた。ジージャン、ジーンズにサングラスを頭にのせ、ギターをむき出しで背負って、サイドカーに乗り、敵と闘うジローに・・・


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ある時、父親がつま弾く「ウクレレ」を目の当たりにした少年TASCA-Tに衝撃がはしった。
「あれだっ!」ジローの弾いていた、背負って敵と闘っていた「あれ」を自分の父親が今まさに自分の目の前で弾いている。
その後、幼かった僕が、父の目を盗んで度々、その「ウクレレ」を持ち出しては、独りキカイダー、いや「ジローごっこ」に明け暮れた事は言うまでもない。しかし、「ウクレレ」を手に持つだけでは飽き足らなくなった僕は、こっそり母に頼み、デパートの包装を解いた後のビニール製の紐で「ウクレレ」を背中に括り付け、「ジローごっこ」がエスカレートしていくまでには、そう時間を要することではなかった。
そんなある日、更なる衝撃が、少年TASCA-Tを襲う。
「父がギターを弾いている!!」ジローが持っていたのと同じ今まで夢中になっていた、弦が4本しかない「ウクレレ」とは明らかに違い、弦が6本の「ギター」が・・・
「おっ、お父さん。それっ・・・」その時の僕が、どれだけ目を輝かせていたか、「お前もやってみるか?」そう父は、やさしく囁いて、小さい僕を膝に乗せ、二人羽織のように僕の手をもって、「ギター」を弾かせてくれた。しかし、次の瞬間、父から信じられない言葉が・・・
「お前にはちょっと大きすぎて、まだ無理だな。こっちのウクレレにしときなさい。」
『嘘だろ、父さん。何故だ!何故解ってくれないんだ!僕が「ジロー」になりたいってことを!!』
翌日、僕は気の乗らない母を強引に説得し、「ウクレレ」の時と同じように「ギター」を背負ったことは言うまでもない。しかし、無理があった、考えてもご覧なさい。自分の体と大して変わらない位の大きさのある「ギター」を背負って動けるわけがない。しかもデパートのビニール紐で・・・
そして、事件は起こった。自分の体と同じ程の大きさもある「ギター」を背負って「ジローごっこ」をして何も起こらない方がおかしい。音を立てて落下する「ギター」。皆さんのご想像通り、タイミング良く、その場に父が現れて「何やってんだ!お前!俺のギターで!」一喝されてのは言うまでもなく・・・

「スイッチーオフ、3- 2- 1。ジロー、NOTチェインジー、キカイダー。」です。
月日は流れ、分別のつく年齢に達した僕は、そのボディーに大きくヒビが入り、ペグ(糸巻き部分)がかけてしまった、その「ギター」見るたびに、「あぁ、俺がやっちまったんだ。ジローごっこのときに・・・」。そう思うこと数知れず。でも、「ドンマイ俺!」そうして大人の階段昇るのです。
他にいいようがあるなら教えてくれ!誰か!

text by TASCA-T


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by tascatasca | 2008-06-21 16:34 | 昭和の残像