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by tascatasca
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Live Report No.002

秋山一将5 LIVE at G・H nine 2008.07.24
~「Dr. Rain」アルバム完成記念ライヴ~

Live Report No.002_b0142261_15114468.jpg


前回お伝えしたとおり、G・H nineクローズまであと一月あまり。
ここG・H nineではスペースの関係上、Quartet(4人編成)以上の
プログラムが組まれることは「峰 厚介Quintet(秋山も参加)」以外まずありえない。
秋山一将のリーダーセッションとして5人編成での出演は、
数年前に「Quiet StoRm」として出演して以来、恐らく最後になるであろうこの日、
不覚にも僕とTASCA-Kは少し遅れて会場に到着した。
スタッフに「何曲目?」と確認するとまだ1曲目が始まったところだった。
9階の席はほぼ埋まっていた。最初は一番奥の席についたが、
程なくして別のお客さんが数組来店したので、我々は10階へ移動。
Live Report No.002_b0142261_1522825.jpg

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事前の本人(秋山一将)とのメールのやり取りからコンディションが
あまり良くなさそうだということは想像に難くなかった。
ステージの様子からも絶好調ではないことは直ぐにわかった。
アルバムの発売(5月25日)から約2ヶ月後のG・H nineでの
完成記念ライヴであり、もうすぐなくなってしまう観客で埋め尽くされた
この空間でのセッションでもあり、オープン当初からこの場所で
演奏し続けてきた彼の中でどんな想いが交錯していたかなど
僕には到底計り知れないことだが、この日の秋山一将の演奏は
一言で言うなら「彼の様々な想いが『音』に乗り移った素晴しい演奏だった」
と言えるだろう。

この日演奏された曲目は
1st Stage
M-1 AIRPOCKET
M-2 Too Far Away
M-3 31
M-4 Behind America, Made In U.S.O.

2nd Stage
M-1 Wailing Wall
M-2 Freak Wave
M-3 You Are The One
M-4 Spooky
M-5 His Tennessee
(tribute to Oh-Take Chii-Take)

前作「Quiet StoRm live at jazz inn LOVELY」に収録されている
「AIRPOCKET」に始まり、79年に発表された
「秋山一将with NEXT PAGE」名義のセカンド・アルバム
「Byond The Door」から「Too Far Away」、
それ以外は全て「Dr. Rain」から演奏されている。
「NEXT PAGE」というバンド名の通り、秋山一将の音楽性の
新たな1ページを標したセカンド・アルバム「Beyond The Door」。
25年のときを経て発表された「Quiet StoRm」のジャケットはやはり
扉(Door)だった。そして扉の向こうの一番奥には「31」という楽曲の
楽譜が意味深に貼り付けられ、その譜面にいたずら書きのように
記された秋山のスケッチ・・・
そこに描ききれなかった画は最新作「Dr. Rain」のメインジャケットへと
つながっていて、アルバムのトップを「31」という楽曲が飾っている。
(詳しくは「秋山一将ロング・インタビュー」をご参照いただきたい。)

Live Report No.002_b0142261_15475877.jpg

今回のライヴは、約30年にもわたって描き続けられてきた
「秋山一将三部作」ともいうべき一大絵巻の集大成だったのではないか?
そう思っているのは自分だけだろうか・・・。

Photo by TASCA-K & T     Text by TASCA-T

G・H nineホームページ

秋山一将ホームページ


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# by tascatasca | 2008-07-26 16:02 | Live Report
惜しまれつつもさようなら・・・

スタッフオススメの店 No.004 「G・H nine」_b0142261_15514725.jpg

東京は上野に1986年(昭和61年)10月に産声をあげた
JAZZのLIVE SPOT G・H nine
この10月で23年目に突入するのを目前に
8月末をもって休業という残念なお知らせが
我々に飛び込んできたのはつい最近のこと。
スタッフオススメの店 No.004 「G・H nine」_b0142261_15524644.jpg

スタッフオススメの店 No.004 「G・H nine」_b0142261_15533058.jpg

スタッフオススメの店 No.004 「G・H nine」_b0142261_15542977.jpg

地上9階からの展望。全体が大理石と鏡で彩られた店内。
手を伸ばせば、演奏中のミュージシャンに手が届きそうな
ステージかぶりつきのカウンター席。
まるでSF映画に出てきそうな、吹き抜けの10階席。

全てが新しかった。
いわゆるライヴハウスが、建物の1階だったり、
地下にあるアングラなイメージを一新していた。

ビルの9階だとなかなか入りづらいという人もいた。
ちょっと高級感が漂っていて敷居が高いという人もいた。
もっと歴史のある、そして今なおその歴史を刻み続ける
JAZZの名店は日本全国に沢山あるだろう。
22年というその歴史が長かったのか短かったのか?
そんなことは一概に言えることではない。
しかしながら、80年代後期から90年代にかけて、
当時のJAZZシーンをリードしていた第一線のミュージシャンが
あれほどひと月のスケジュールに一堂に名をつらねていた
ライヴハウスはそうそうないのではないだろうか?

98年には、あの「ルパン三世」TVスペシャル
「炎の記憶~TOKYO CRISIS~」でルパンと不二子が
打ち合わせをする場面に実名とともにその店内が
そっくりそのまま登場し、しかもステージでは
「大野雄二TRIO」が演奏をしているという1シーンにもなった。
そのとき録音されたJAZZアレンジの数曲に+αで、後に
メインテーマなどが更にJAZZアレンジで追加録音されたことが、
一時期好評を博した「大野雄二TORIO」の「LUPIN THE THIRD JAZZ」
シリーズの始まりとも言われている。
スタッフオススメの店 No.004 「G・H nine」_b0142261_15554276.jpg


時は流れ、時代は代わり21世紀へ、
残念ながらエバーグリーンにはなり得なかった名店の
クローズまでのカウントダウンが始まってしまった。
当たり前のことだが、世界にたった1つしかない、
この空間で、その時、その瞬間しか味わえない音と空気を
味わえるチャンスはあと僅か・・・

今一度、足を運んでみてはいかがだろうか?

photo by TASCA-K
text by TASCA-T

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# by tascatasca | 2008-07-24 17:00 | スタッフオススメの店

昭和の残像 No.004

変身忍者 嵐、見参!!

昭和の残像 No.004_b0142261_11573890.jpg

1972(昭和47)年4月~1973(昭和48)年2月まで全47話放送された
やっぱり石ノ森作品の特撮ヒーロー。
でもって、キカイダー同様にストーリーは完全に忘却の彼方に・・・

ただ当時「将来何になりたいの?」と聞かれれば
間違いなく「ジローか嵐!」
と答えたであろう「ギターのジロー」とともに僕の中の
憧れのヒーローだったということは紛れもない事実。

幼い頃の僕といえば、
ウクレレを背中に背負って「ジローごっこ」にあけくれたのと同様に
縁日で親に買ってもらった「嵐」のお面をかぶり、腰にプラスチック製の
おもちゃの刀をさして「嵐ごっこ」に勤しむ毎日。

2つ年下の従妹のAちゃんが家に遊びにやって来たある日のことでした。
子供ながらに男の子として年下の女の子Aちゃんにイイとこ見せたかった僕は
「Aちゃん、ちょっと待ってて・・・」と言っておもむろに隣の部屋に行き
扉の向こうでいつものように「嵐」に変身です。

昭和の残像 No.004_b0142261_11592554.jpg

「変身忍者 嵐! 見参!!」
『見て見てAちゃん(ココロの声)』な感じですよ!

昭和の残像 No.004_b0142261_1203732.jpg

こんな感じでAちゃんと「嵐ごっこ」したかったわけですよ。
『「カッコイイっ!!」とか言われちゃったらどうしよう?(ココロの声)』
な感じで・・・

ところが、Aちゃんときたら
「嵐」のお面かぶって、おもちゃの刀を振りかざして
颯爽と現れた僕を見るなり、号泣&失禁しちゃいました。

Aちゃんを従えての嬉・恥ずかし・楽しい・愉しい
僕の「嵐ごっこ」計画粉砕の瞬間です。

泣き叫び、御ソソしちゃってるAちゃんの横で
「あんたなんてことすんのっ!」こっぴどく母親に叱られるてん末。
そりゃぁ、そうですよ!
カヨワイ女の子を思いっきり怖がらせて泣かしたわけですから
それも恐怖のあまり、お漏らししちゃうくらいに・・・


冷静に考えれば、いくらデフォルメされたお面とはいえ、
昭和の残像 No.004_b0142261_1225894.jpg

これですよ!これ!
この顔ですから、そりゃぁ怖いって・・・

あれから三十余年、ろくな大人に成長していない自分に納得です。


text by TASCA-T


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# by tascatasca | 2008-07-23 12:07 | 昭和の残像
酒とタバコと救急車

それは僕がまだ3歳のころ・・・
ですから当然のことながら自分では殆ど記憶にありません。
したがって、後に両親からとくとくと聞かされた話によりますと

当時の我が家は2階建ての1階と2階の一部が、飲食店となっており、
その2階の奥が居住スペース。
父はもっぱら1階の飲食店に母親も手が足りなくなると
手伝いに出るといった感じで・・・
その日も、テレビの子供番組に夢中になっていた僕を残し、
小一時間ほど母が店の手伝いに行っていたときのこと
仕事が一段落して戻ってきてみると

「熱いよぉ~っ、辛いよぉ~っ」
とのた打ち回る3歳の僕TASCA-Tを発見。

はじめは『どうせいつも見てる「ウルトラマン」とか
「仮面ライダー」のまねごとをしてふざけているんだろう』
と思ったらしいがどうも様子がおかしい。
「どうしたの?」と問いかけてもやっぱり
「熱いよぉ~っ、辛いよぉ~っ」しか言わない。
辺りを見渡すと父が使っている灰皿に残っているはずの吸殻がなく
戸棚の扉が少し開いていて中にあった
飲みかけのウヰスキーのボトルが空になっていて・・・

すなわち「熱いよぉ~っ」はウヰスキー、
「辛いよぉ~っ」はタバコの吸殻を喰っちまったらしい
という状況証拠からの母親の推理が成立した途端家中が大騒動に・・・

慌てて駆けつけた父に抱きかかえられ、母と3人でタクシーで
掛かりつけの小児科へ、ところが担当医は「うちで処置できる状態じゃない」
と救急車が手配され東大病院に搬送です。

救急車の中で顔が真っ青に変色し、ぐったりとする僕を見て両親は
「あの時はホントにダメかと思った(後日談)」だそうです。

東大病院に着くなり、緊急オペ開始です。
「先生っ、息子は、息子は大丈夫なんでしょうか?」
「できるだけのことは、やってみます。」的な『Dr.コトー』ばりの会話が
あったかなかったかは知らないけれど・・・

口からホースのような管を入れ胃の中を洗浄するという大事に・・・

数時間後、無事処置を終えて僕が意識を取り戻し、
極度の緊張状態から開放され、安堵しぐったりする両親をよそに、

スキップで東大病院を後にする3歳の私TASCA-Tでした。

「さすがに疲れきってそんなお前を叱る気力すらなかった(後日談)」だそうで・・・

現在、1日に20本以上のタバコを吸い、
しょっちゅうTASCA-Kと飲んだくれている私TASCA-Tは
このとき既に形成されていたのだなぁと思ったりするわけで・・・


『よい子のみんなは危険だから、TASCA-Tのマネは絶対にしないでね。』の巻。

Fin

text by TASCA-T


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# by tascatasca | 2008-07-19 14:29 | 昭和の残像

昭和の残像 No.002

細かい説明不要です。兎に角これを見てください。

昭和の残像 No.002_b0142261_1154398.jpg


まったく、よく未だにこんなものが残っていたものです。
自分でも呆れるほど感心します。

勿論、ご存知、石ノ森作品「仮面ライダーV3」の水筒。
実物はこれです。

昭和の残像 No.002_b0142261_10351983.jpg


そして、V3(ヴイスリー)に変身する「風見四郎」を演じていたのが
ご存知この人「宮内 洋」。
昭和の残像 No.002_b0142261_1211044.jpg

変身するときの掛け声が「へんしんっ。ヴイ・スリャぁぁぁ~~~っ。」
だったっていうことも含めて・・・カッコ良すぎ!!

宮内 洋といえば、V3はもとより
昭和の残像 No.002_b0142261_1273471.jpg


「お前さんは、世界じゃぁ2番目だっ。」という名台詞の
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この役もサイコーですが、それはまた追々ご紹介するとして・・・


さて、V3に話を戻せば、主人公「風見四郎」と共に欠かせない存在
それはこの人
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ライダーマン「結城丈二」。
V3の第51話「4号ライダーは君だ!!!」でプルトン爆弾とともに自爆し
地獄の「デストロン」の陰謀から東京を救う。悲劇のヒーロー。
因みにライダーマン「結城丈二」を演じた
山口豪久氏は享年41という若さで世を去りました。合掌。

そして、もう一人忘れてならない登場人物?、それは
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V3の敵地獄の「デストロン」の幹部「ドクトルG(ゲー)」。
仮面ライダーV3(ヴイ・スリー)を「かめんラーーーーイダ・ヴイ・スリー」
と独特の言い回しで言うのがイカシテいました。


「だからなんだ」とか「水筒はどうなった」なんていう

ご無体なことは言わないっていう方向で、ひとつ・・・


text by TASCA-T



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# by tascatasca | 2008-07-17 12:18 | 昭和の残像