スタッフオススメ情報


by tascatasca
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

DIG MY STYLE 第3章~デジャヴ~

             「DIG MY STYLE / 秋山一将」絶賛発売中!!
b0142261_1849495.jpg

3年の月日が経過し、福岡営業所から東京の本社勤務となった僕は、また以前のように「悪の秘密組織・ジャズ」のアジトに出入りするようになる。
ある時、「峰 厚介クインテット」の演奏を聴いた。そのとき聴いた「Red Vest」という曲にまたしても「衝撃」を受けた。その音圧、演奏内容、全てに圧倒された。物凄く硬質でアヴァンギャルドな演奏をする集団という印象だった。そのメンバーの一人にギタリスト「秋山一将」はいた。声をかけるのはおろか何とも近寄りがたい、そんな雰囲気が漂っていた。かつて家に来ていた酔っ払いではない、ミュージシャン「秋山一将」の第一印象に他ならなかった。
記憶が定かではないが、その後は顔を合わせれば、軽く会釈する程度にはなっていたかもしれない。しかし、まだこの時点でも、「秋山一将」という人が、「悪の秘密組織・ジャズ」の幹部なのか、「ライダー」なのかは判明していなかった。
段々と仕事が多忙を極め、なかなかアジトに出入りする時間がなくなり、更にかなりの年月が経過する。秋山氏と再会するのは、職を何度か転々とし、「悪の秘密組織」の一員として父親の経営するライヴハウスで働くようになってからだった。
そんなある日のこと、妙に耳になじみのある音楽が店内にBGMとして流れていた。
何ていうスタンダード・ナンバーなのかと思い、かかっていたCDのジャケットを手に取ると「JAZZ GUITARISTS WHO'S WHO VOL.2」とタイトルが記されていた。CDプレイヤーで何曲目かを確認し、クレジットを見ると「ASKING FOR THE ANSWER」という曲名とともに目に飛び込んで来たのは作曲者 (KAZUMASA AKIYAMA)の文字だった。
皆さんも経験ないだろうか?「あぁ、これどっかで聴いたことあるような気がするけど、何だったっけ?」と思いつつも思い出せないこと・・・
とうとう思い出せずにそんな曲があったことすら忘れてしまったある日、何気なく口ずさんでいたのが、例の「何だったっけ?」だったりしてハッとしたことはないだろうか?
所謂「デジャヴ」というやつである。僕はこうした「デジャヴ」体験をもたらす事は大衆音楽における良質な楽曲の1つの条件だと思うのである。
その後も、「秋山一将」という人の音楽に対して、こうした「デジャヴ」をライヴの現場で度々体験することとなる。ライヴ中に突然やってくる「あれっ、これ何だっけ?」という感覚に対して答えを見つけることが出来ず、曲が終わって「今のは、僕の曲で・・・」という「秋山一将」のMCに驚かされたことは一度や二度ではない。
同時にミュージシャン「秋山一将」に対して抱いていた第一印象が音を立てて崩れ始めていた。『もしかしたらこの人は「ライダー」なのかもしれない。』とすら思い始めていた。          
 
text by TASCA-T

次回、第4章~僕の選んだメンバーじゃない~ でまたお会いしましょう・・・

TASCA TOPへ
[PR]
by tascatasca | 2008-12-13 19:13 | DIG MY STYLE